屈折矯正手術 (あるPRKのケース)
(まだ書きかけです。新たにリンク張られていた記念にちょっと追記)
1998年8月に、屈折矯正手術を受けました。
屈折矯正手術とはようするに、近視や遠視や乱視を治す手術です。基本的には、角膜の曲がり方や厚みを変える手術になりますが、その術式にはいくつか種類があります。私が手術を受けた病院では、以下の 3通りの手術を行なっていました (当時。その後、改良術式もいろいろ登場している模様…) 。ちなみに以下の説明は詳細を端折っていますので、正確には参考サイトや参考文献を参照してください。参考サイトには、綺麗な写真や図入りで詳しく分かりやすい説明があります。 (たぶん)
- RK (Refractive Keratotomy, Radial Keratotomy)
- たぶん一番 (ほとんどの場合不正確に) 知られている術式と思います。ダイヤモンドメスで角膜表面に溝を刻むと、溝を切った部分が眼圧で膨らみ、角膜の曲率が変化した状態になります。この状態で傷が治ると角膜はその曲率で固定されるわけです。旧ソ連で行なわれていたものに改良を加えた方式が米国で盛んになってすでにン十年の実績がある、というのは本を読むまで知りませんでした。
- PRK (Photorefractive Keratotomy)
- 私が手術を受けたのがこの方式でした。角膜表面をレーザーで焼きとばす形で削り、焦点距離 (曲率?) を変化させる方式。ホントは RK を受けたかったんですが、先生に PRK を勧められたので迷った末にこっちに決めました。しかし実は 1年たった現在では LASIK の方が主流になっちゃってるらしいです。ちょっとダマされた気分…(^^; ちなみに、この 3通りの術式の中では一番「痛い」術式でございました。 (痛みについては後述。ちなみにどの術式も、手術中は「全然」痛くありません)
- LASIK (Laser in situ Keratomileusis)
- 基本的にレーザーで角膜を削るのは PRK と同じですが、違うのは表面ではなく角膜を薄くそいでめくって中を削り、削り終わったらめくった部分をかぶせる、という手間をかけるところ。詳しくは参考サイトに書いてありますが、角膜表面にはボーマン膜という機能不明の薄い膜があり、 PRK ではこの膜がなくなってしまうのですが、 LASIK ではボーマン膜は保存されるのです。ボーマン膜の消失による影響というのはまだ分かっていないらしいです。うひょひょ〜。
参考サイト
オマケ:
一時、「錦糸眼科 失明」などの語で検索サイトからたどってくる人が結構いたみたいで、
何か悪い噂でも流れてんのかしら…と思っていたんだが、こんな事件があったんですな。
(2005-12-25追記)
手術は痛くないのか、とか、失敗例はないのか、とか、いくらくらいかかるのか、とか、具体的にどう申し込めばいいのか、とか、もっと詳しく教えろ、とかについては、上記サイトなどを直接どうぞ。私は錦糸眼科の先生の説明である程度納得できたので、手術を受ける決心がつきました。
(ちなみに基本的に病院に行くのはどっちかつーとキライなたちで、今歯がガタガタなんですが歯医者に全然行ってません。決して「医者が好き」だから手術受けたんじゃないですよ…念のため…っていうか行けよ歯医者>ワシ)
2000年8月
とりあえず、 2年たちました。たま〜に、知合いから「手術の後、どうですか?」と聞かれることがあります。返事は「全然問題ないですよ」です。手術後状態が安定して (変化がなくなって) きたかな?と思ったのは半年くらいたってからでした。確かにお医者の言ったとおりでした。その後は状態はほとんど変化してないようです。メガネ (やコンタクト) がなくても生活できるのは便利だな〜、と時々感じます。今のところ、手術費用の元は充分以上に取れてるな、と思ってます。
ただ、元々用心深い発想をする奴なので、今後何十年もたって何か手術による悪影響がひょっとして出ないとも言いきれない、その覚悟 (とまでは行かないが心の準備?) はしておこう、という気持ちもあります (特に、受けた術式が PRK だったので。あァ、 RK か LASIK で受けたかったなァ…) 。おそらく、失明だのなんだのなんてことにはまず成らんでしょうが、治療などで余計な出費を強いられることに、万一ならんとも限らないかな、という感じです。まァ大丈夫でしょうけどね。
2001年9月
3年たちました。状況は特に変わらず。
3ヶ月 / 6ヶ月検診すっぽかしちゃったし、 3年目だし、一度くらい検査してもらいに行こうかな〜などと思ってるうちに引っ越し騒ぎ (騒いでたのはオレだけ) やらなんやらで 9月に入ってしまった。
2004年7月
えーと、何年たったんだ?
ぼちぼち 6年目か…。
相変わらず毎日毎日ほぼまる一日至近距離の CRT とにらめっこの日々なので、
右目はだいぶ、いわゆる“視力”が落ちてきた感じ。
(まったく調べていないが 0.8 とか 1.0 とかそんなくらいの感じ…?)
しかしその方が毎日 CRT とにらめっこするには好都合だったりする。
どうやら普段、
近くを見る時は主に右目を、遠くを見る時は主に左目を使っているみたいで、
左目は相変わらず遠くも割とクッキリよく見える。
(晴れた日中ならテキメン。暗いと微妙にコントラストが落ちる気がする。
あとどうしてもハロがちょっぴり出ますな。
気にしなきゃ気にならない程度だけど。万年疲れ目)
むしろ左目は遠視っつーか老眼っつーか、至近距離はやや見づらい状態のままです。
その後、検査などは受けてはいないが、
特に自覚症状を伴うような異常は全くなし。
ところで久々に Web をあちこちさまよって見てみると、
最近ではまた手術 (機械や方法) が進んだみたいですねえ。
ここに書き散らしていることも、結局未完成なまま古い情報と化しつつある…。
しかし「従来の方式」のデメリットと「新しい方式」のメリットを対比している説明を見ると、
深夜の通販番組の「改良型新製品」の説明をちょっと連想しちゃったりして…。
(そんなデメリット初めて聞いたかも…昨日までの説明はなんだったんだ…。みたいな)
まァ技術の進歩自体は素直に歓迎、ですが。
あとは料金的にもっと安くなるといいんですけどね。
料金で二の足を踏む人もけっこういそうな気がするので…。
メモ
- 知ったきっかけ
- 昔、 TV のニュースかなんかで、そういう手術をロシア (旧ソ連) の方でやってるらしい、というのを見聞きしたことがあった。ロシアでやってることだからきっとアヤしい手術に違いない、大体、眼に悪影響はないんだろうか、きっと患者は半ば人体実験の被験体みたいに使われてんだろう…という極めてウサンくさい印象 (半分以上推測) のみ記憶にとどまる。
- 97年暮、たまたま乗ったタクシー内の宣伝用パンフで、上記「錦糸医院」 (当時の名称? 現在は「錦糸眼科」) を知る。ロシアだけじゃなく米国 (あの訴訟大国の) で普通に行なわれていたり (保険も適用されていたり) 、日本国内でも行なわれているような手術だったら、そんなにアヤしくもないんじゃないのか?と関心を持つ。
- 調査
- インターネットで検索 ... Yahoo JAPAN、goo、Infoseek など。キーワードは、パンフに載ってた RK、PRK、LASIK など。
- 今試しに検索をかけると、 2年前よりかなりあちこちで情報を拾える。手術を手がけたりインターネット上で宣伝したりしている医院も増えたみたいだ。サイトによって言ってることが結構まちまちなのは面白い。 (2年前もそうだったけど) 自分のところの術式は全く安全で、他は問題だらけ、みたいな宣伝をしているところはあまり信用できないですなァ…。
- 屈折矯正手術を受けた人のサイトから情報収集。 (しかし積極的に宣伝している人はあまり見当たらず)
- 屈折矯正手術を行なっている医院のサイトを端からチェック。
- パンフ発行元の「錦糸医院」のスキル推測。(^^
- 錦糸医院院長矢作徹氏の著書購入、手術の詳細についていろいろとチェック。
- 受けてみようと思った理由 ...
- 角膜だか結膜だかが弱いので、コンタクトは選択肢外だった。(試したことはない…が手術後数日着用していた手術用コンタクトはけっこう目がゴロゴロして鬱陶しかった)
- 雨の日、チャリに乗るのにメガネだと不便! 裸眼なら雨の日でも大丈夫! (雨の日にチャリで走るなって)
- RK は熟練した医師の腕が必要で、逆に経験を積んだ医師の手術の跡は非常にキレイなのだった。手術跡の写真を見てウットリ。というわけで技術者のワザを自分の目に (文字通り) 刻みつけたい、という気持ちが。
- 資金蓄積
- まだ数年前のプー時代の赤字 (借金) が返し終えるかどうか、といった頃で、費用をためる必要があった。いざとなったらプー時代みたいに銀行のカードローンに食い込んでもいいかな、と思いつつ、半年以上かけて地道に蓄積。余談だが、食費を削り気味にしていたせいで、この期間ちょっとだけ痩せた。 (その後リバウンド…)
- 98.7 申込み
- 怪我や病気でも手術なんてしたことなかったのに、自分から目の手術の申し込みなんて…とドキドキしつつ電話で初診の予約をする。夏は (長期休暇が取りやすい関係で) 予約が多く、混むとのこと。それでも2〜3週間後には予約が取れたと思う。 (もう忘れた)
- 同 初診 (検査)
- 検査費用は約 2万円 (当時) 。
- 視力、乱視、角膜表面の形状計測 (トポグラフィ) 、眼圧、ピントがあう距離 (遠地点、近地点) の測定などなど。具体的 (正確) な内容は忘れた。
- 希望はRK、勧められたのはPRK
- 検査の後、しば〜〜らく待って問診。部屋に入るといきなり「これあげますのでよかったら読んでね」と著書 (購入済だった本) を渡された。手術を受けようと思った動機のひとつが「職人技を目に刻みつけたい」だったので、 RK を秘かに希望していたのだが、角膜の曲率半径が小さいのと眼圧が高めなので、 RK だと昼夜で視力が変動しやすくなる可能性が高いから、 RK でも手術できないことはないけど PRK を勧めるよ、と言われ (理由はウロ覚えだが確かそんなことだったと思う) 、迷う。 RK の原理を説明するのにゴムのボールを半切りにして切れ目を入れたモデル (手作り) を使ったり、手術の様子のビデオを見せてくれたり、楽しい (?) ひとときだった。
- 予約
- RK と PRK とどっちにするか悩んだが、おススメということなので自分の希望はおいて、 PRK で受けることに。その後 2年かそこらで LASIK が一般的になるとは思ってなかったなァ…。検査から帰宅して数日後、電話で予約を入れる。「手術の日までに用意するもの」リストの中にサングラスがあり、どこで買うか迷う。 (金なかったんだよぅ)
- 98.8.5 手術
- 経過
- 翌日検診
- 翌々日検診
- 5日後、法事で帰省
- 1週間後(10日後)検診
- 1ヶ月検診
- 3ヶ月検診(98.11) (仕事忙しかったりで結局行かずじまい)
- 6ヶ月検診(99.2) (こっちも同上で結局行かずじまい)
- その後ほったらかし…。
- 気がついたこと
- 周囲の人の反応、見方 (当初)
- 手術後。詳しい話を何も聞かないうちから「え〜? 目の手術なんてコワ〜イ。絶対ヤ〜」と拒絶反応を示した人が一人 (やや年配の女性) 。「ヤ〜」はいいけどオイラ現に手術受けちゃってるんだけどねぇ。この人は以前もオイラが買ってきた弁当を一目見て「やだー、なんかこれ体に悪そう〜」と言ったことがあった。あと、水道水を飲んでたら「ビルの水道水なんてコワくて飲めな〜い。何が入ってるか分からないでしょー。あー恐い恐い」と眉をひそめて言い放ったりとか。(悪意じゃなく、思ったことをその場ですぐ言っちゃうだけの人なんで、あまり怒る気にはならないんだけど)
- 手術前・恐いねぇ、失明するんじゃないの?等。関心はあるんだけどちょっと費用が高すぎるねぇ、これじゃ受けられないな、等。
- 手術後・目は大丈夫?見えるようになった? なんともない? 等。
- 目薬について
- 手術後、一定期間 (約 3ヶ月間) 、少しずつ量を減らしながら、目薬を数種類点眼し続けるんだけど、ステロイドを成分に含んだものが 1種類入っていた。目薬の製品名で検索をかけると、成分や作用、副作用などの情報が拾えます。
- 手術後、しばらくの間は屈折率が徐々に戻っていくんだけど、目薬の量でこれをある程度加減できるらしい。目薬を早くやめると、早く戻りが止まるんだったかな? (う、どっちだか忘れた)
- 右目視野内のゴミ、左目のゴースト
- 手術後、右目の視野内にゴミのような影が浮いて見えて消えなかった。 (今は消えている気配だけど、光の加減にもよるのかもしれない) 手術によるものかどうか不明。よくあるガラス体の濁りの影ってやつ? 手術してピントが合うようになったんで視界に現れたのかも…。また、左目は薄くゴーストのように像がダブって見えていて、これもちょっと気になった。普通の景色では分からないが、明暗のクッキリした、夜中の信号機みたいな景色だとはっきり見える状態。1ヶ月検診でお医者にそのことを言ったが、見え方が安定するまで半年くらいはかかるので、それくらいまで待ってみよう、という話だった。その後、少しずつ影やゴーストは見えなくなるよりも気にならなくなっていく。
- 遠くが見える状態、を忘れて久しかったのだけど、決して「カメラのピントが合う」みたいなドンピシャな解像にはならないんだな、というのを改めて認識した。考えてみれば角膜表面は液体 (涙) で常に濡れてるし、目玉だって固い物質でできている訳じゃなくて、弾力を持った生体な訳だしねぇ。
- 「見え方が安定する」とは、手術後の目の状態そのものが安定するということの他に、脳の視覚処理を司る部分の神経回路網が新しい目の状態に合わせて適応していくことも指すのではないか、という気がする。まさに「人 (動物) は目だけで見ているのではなく、目と脳とで見ている」のだなァ、と思った次第。
- ハロ
- PRK では特に出やすいらしい。夜など暗いところで明かりを見ると、光の周囲に傘がかぶったように光輪が見える。薄い霧のかかった夜などに明かりを見ると周囲にボーッと丸く見えるものとほぼ同じ。手術後しばらくは角膜表面 (の細胞の並び) が平らではないためこのように見えるが、徐々に消えていき、ほとんど気にならなくなる。と説明されていたが、手術後かなりたっても疲れ目状態だと相変わらずちゃんと出る。疲れ目かどうかのチェックにもなってよろしい…こともないか。さすがに、最近ほとんど出なくなってきたように思えていたんだけどやっぱり出る。 (^^; ただ、光輪のサイズは小さくなってきているかも。運転免許を持ってないので分からないが、夜間に対向車のライトがまぶしくて運転しづらいなんてことはないんだろうか。
ちなみに、ハロが出やすいのは PRK で、 RK や LASIK の場合はほとんど出ないらしいです。 (出ても手術後しばらくの間だけ? 断言はできないけど。でも手術の方式を見るとやっぱり PRK が一番角膜表面を傷めそうではある)
- 目の形
- 手術前、どちらも 0.1 以下ながら、左目の方が若干視力は上だった。で、目の形も左目の方が若干大きめ (というか見開き気味) だったのが、手術後しばらくは両目ともほぼ同じ大きさ・形になったような気がする。 (証拠写真とっとけばよかった) よく、失明している人の眼窩ってへこんでいるけど、目って使わないとひょっとして衰えて落ち窪む傾向にあるものなんだろうか?などとふと思った次第。
- 視力の戻り加減の差
- 手術前に悪かった方の視力は、手術後も「戻り」が大きい傾向にあるそうだ。実際、その通りになった。 (手術直後は「これでガチャ目解消だ」とちょっと喜んでたんだけど「ちょっとガチャ目」に戻ってしまった) お医者の言うには、左右の視力に差があるということは元々何らかの理由 (原因) があってそのようになっているんだと思う、だからその原因が残っている以上は手術後も偏りの傾向が残るのは仕方ないのかもしれないとのこと。なるほどねぇ。
- メガネのツルの跡
- メガネを作った時 (17歳だよ) と比べて顔が太ったせいもあるだろうが、メガネのツルの跡が両耳上縁から顔の前方に向かって、ずっと残っていた状態だった。 (ついでに鼻の上のパッドの跡も) この「溝」はもしかしたらもう一生消えないのかなァ…と思っていたが、メガネをかけない生活を数ヶ月以上続けていくうちに、あからさまな溝はどうやら消えたみたいだ。 (まだ少〜し残ってるかもしれないけど…)
- 老眼鏡...
- 検査データのコピー (もらってない)
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